ウポポイ民族共生象徴空間でアイヌ文化を体験
- 職人タカシ

- 2023年10月13日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年10月15日
アイヌ文化に興味がある人は絶対訪れるべき、最新鋭の博物館です。北海道の白老町(Shiraoi)にあるウポポイは、アイヌ文化と歴史を称え、尊重し、共有する場所。ここでは、アイヌ文化の根底に流れる北海道大自然との繋がりが、伝統的工芸品、歌、踊り、料理を通じて語られています。
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〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
最初の目的地は2020年にオープンしたばかりの、アイヌ博物館ウポポイです。コロナ対策の入場制限のため、博物館見学時間の事前予約をしていました。

しかし、新千歳空港でもたついてしまったため、予約時間には間に合いそうもありません。そして、天気予報には無かった豪雨。高速でほとんど前が見えなくなるような状況でした。
ウポポイ周辺に辿り着くも、第一駐車場が満杯との表示が。第二駐車場(という名の砂利をまいた空き地)に停めて、ウポポイまで歩きます。
登山用のガチブーツを履いてきて良かった。雨もだんだん小雨になってきました。
念願のウポポイに到着です。ゲートに入っても、どこが入口かよくわかりません。
ちょっと迷路っぽくなっていて、違う世界に入っていくような感じになっています。が、雨が降っているときは障害物でしかありません。

レストランやギフトショップがある広いスペースに出てきました。奥にウポポイの正門らしきものが見えます。なるほど、これらのショップはウポポイに入場しなくても利用できるということですね。
入口ゲートのすぐ前にある建物が博物館でした。博物館入場の予約時間はとうに過ぎていましたが、「今のお時間はすぐに入場できます」とのことでした。外は雨だし、ゆっくり見学しようと思います。

常設展は二階にあります。とても広い一つの空間が常設展になっていました。入ってすぐにアイヌの民族衣装が展示してあります。アイヌの衣装って本当にお洒落。羽織を買いたくて調べたことがあるのですが、ほとんど市場にでまわっていません。誰かがブランドを立ち上げたら、飛ぶように売れるだろうに、どうして誰もしないんでしょうかね?刺繍のサンプル本は売っているので、作れそうな方にオーダーするしかないのかなぁ。

見学する順路があるわけでもなく「思い思いに見たいものを見てください」というコンセプトのようです。私は一番興味のあるアイヌ衣装をじっくり眺め、儀式用の削った小枝や、熊の装飾、短剣の鞘などを主に見学しました。

壁に沿って設置されたガラスのショーケース内は、テキストが多く全部読むのは不可能なため、とりあえず写真に撮っておきます。現代はスマホで簡単に保存でき、後からゆっくり展示物の説明を読めて便利です。とても一度の訪問で読める量ではありません。
一通り見学したので、ランチです。敷地の規模を考えると、もっとレストランがあった方がいいですね。どこも一杯でしたが、運よく入口ゲートのカフェに入ることができました。すでに売り切れの献立が多かったです。運よく、食べたかった鹿のカツカレーはまだ残っていました。鹿肉って、赤身で柔らかくて、美味しいんですよ。

ゲートで再入場券を配っているので、自由に出入りすることができます。雨も弱くなりましたし、ウポポイの野外エリアに行きます。
雨天のため、見学したかった野外でのアイヌ文化体験は軒並み中止です。室内で行われる語りべは開催されていたので、それだけでも見に行きます。

茅葺屋根の建物が何棟もたっています。ひときわ大きい建物の中に入ります。
囲炉裏があり、サーモンが吊るされています。冬にウポポイを訪れると、野外で沢山のサーモンが吊るされているのが見れるそう。
私にとって、囲炉裏はとても懐かしいものです。以前、囲炉裏がある茅葺屋根の家に住んでいたことを思い出します。
カッコいいアイヌ衣装の人たちが色々披露してくれます。
囲炉裏を囲んで語りべのお話、口で鳴らす楽器ムックリの演奏、子守唄。すべて素敵です。

この建屋は大きく、あくまでイベントをするための家屋です。実際には、北海道の寒さを凌ぐために、余分なスペースは作らなかったと思います。囲炉裏の上には沢山のサーモンの干物が吊るされていました。全部、本物です。語りべの男性は、頼めば一緒に写真撮影をしてくれます。

別の建物では木彫りや編み物の実演を見学することができました。亀仙人のような雰囲気たっぷりのおじい様が気になります。

雨天のため、興味があった野外での弓矢体験・丸木舟・文化解説プログラムなどはすべてキャンセルでした。残念ですが、また訪れる時の楽しみにとっておきます。
全体的な感想として、盛沢山で充実した施設だと思いました。体験やアイヌ衣装を着たアクターさんが、アイヌ文化を実際にやって披露してくれる博物館はここ以外に私は知りません。雨天のため私は半日しか滞在しませんでしたが、晴れていれば丸一日居ても飽きないでしょう。

一点、気になることがあるとすれば、アイヌの歴史の暗い部分にはあえてあまり触れないようにしていることです。足早に博物館を見学するだけだと、アイヌの人々は自然を愛し、さまざまなカムイ(神)を崇め、伝統と儀式を重んじる狩猟民族という印象しか残りません。

和人との抗争、アイヌ人同士の抗争、差別にさらされた歴史などの情報も、国立博物館であるなら展示すべきです。ただ、アイヌの近代史に関しては情報操作がされている可能性もあるので、そういった暗い歴史はこの先もほとんど語られることはないのかも知れません。
今回の教訓:ウポポイは、雨天は避けるべき。
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