太陽の塔の内部鑑賞に行きました!
ネタバレです。「今から太陽の塔に行くのであまり詳しいことは知りたくない」方は、ご自身の見学が終わってから記事を読んで下さいね。
オンラインによる前日予約が推奨されています。万博記念公園・日本庭園・自然文化園の入園料がついて930円。予約していなくても、空きがあれば当日購入もできます。混んでいそうな日時は、予約した方が良いです。
万博が行われたのは1970年で、私が生まれる随分前のこと。特に万博のことを調べる機会もなく、太陽の塔の中に何があったのか知りませんでした。内部を鑑賞する塔だったことも、最近調べて分かったぐらい。2018年春に再生を果たし、現代に蘇ったとのこと。
昔、観光客が塔の展望台に居る万博の様子を、テレビでみたような気がします。ああ、そういえば、おかしな人が万博期間中に塔の外壁の上の方に登って、籠城??をしたんでしたっけ。
「生命の樹」という巨大なオブジェが中にあり、33種類・183体の生物がくっついていたようです。万博終了後、その生命の樹は何十年もの眠りにつきました。眠りについた、と言えば聞こえは良いですが、実質、放置ですね。
太陽の塔オフィシャルサイトで、万博当時の様子と、再生前の状態をみることができます。
内部閲覧は当然、地上階から始まります。岡本太郎氏のラフ画がある通路を抜けると、ひらけたスペースに地底の太陽が。太陽の塔には、4つの顔があると初めて知りました。
黄金の顔・太陽の顔・黒い太陽・地底の太陽
この地底の太陽は万博時に、地下一階「いのり」の空間に展示されていたものです。その他にも色々な仮面があり、それらもすべて万博で使われました。
案内の方の説明を受けたら、生命の樹の土台がある部屋に入ります。この場所から、生命の樹の全体を下から見上げることができます。ちなみに、生命の樹の写真撮影はこのフロアからのみ可能です。
凄い色使いっすね、さすが岡本太郎氏。幻想的な音楽と共に、照明も変わっていきます。三葉虫や恐竜が目に留まるので、地球の生命40億年の進化をモチーフにしているのがすぐにわかります。こういうテーマが明白なアートって、好きです。
冒頭で紹介した、壊れていたイカ風生物も再現されていました。かわゆいです。太陽虫という原生生物が30体も浮いていて、幻想的。
上のフロアに行くと写真撮影禁止ですのでここからズームレンズで上の方を撮影。気が済んだら、階段を使って登ります。万博当時はエスカレーターになっていて、立ち止まれなかったそうです。
配布されているパンフレットに、全ての生き物の名前が写真付きで紹介されています。結構マイナーな感じの恐竜が何体もいて、面白いです。一体だけ、名無しの古代生物の骨格があります。「どうして、この動物だけ骨なんだろう?」どうやら、並んでいる順番から考えて、絶滅イベントが起こった時代のよう。
それともう一体、修復されてもいない1970年の万博オリジナルであろう風化した動物が一体混ざっています。なぜ、敢えてそうしたのか、なぜその動物なのかは、私にはわかりません。何か深い意図を感じました。
最終的な感想としては、行ってとても良かったです。さすが岡本太郎氏だと思ったし、当時のことにすごく興味が湧いて、昔の報道番組などをYoutubeで観ました。すごく、面白い時代だったのが映像からでも良くわかります。
以上、太陽の塔内部鑑賞口コミでした。
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